
春になるとメダカはひんぱんに産卵を始めます。
でも卵からメダカの成魚まで育てるのはかなり大変です。
私の経験では、自然に任せて放置しておいてもメダカ稚魚は全滅してしまいます。
メダカ稚魚を成魚まで育成するのってけっこうむずかしいですよね。
「今回こそはなんとかメダカを増やして大きく育ててみたい!」
そんな風に思うことがありましたら、第一歩としてグリーンウォーターを作って飼育水に利用してみましょう。
「グリーンウォーターってなに?」
「簡単にできるの?」
そんな疑問点もふくめてご説明していきます。
本記事を読んで試していただければ、簡単にグリーンウォーターができてメダカ飼育に有効利用することができるようになります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
グリーンウォーターってなんだ?
グリーンウォーターは植物性プランクトンが大量に発生している飼育水です。
メダカ稚魚をメダカ成魚に育てる時にかなり有効です。
グリーンウォーターのメリット
メダカの稚魚は餓死しやすく、餌やりの頻度と量で悩むことになります。
グリーンウォーターを作って飼育水にすると藻類などのバクテリアを稚魚が常に食べる為、ひんぱんにエサやりをしなくても餓死しにくく大きくなりやすくなります。
したがって餌やりの頻度と量で悩む必要がなくなります。
また、メダカの発色も良くなるようです。
メダカ稚魚を育成していくのであれば、グリーンウォーターはかなり有効で価値があります。
グリーンウォーターのデメリット
水槽が緑色に染まってしまうことです。
見た目が気に入らないので利用をひかえている方も多いかと思います。
それならば稚魚育成時だけグリーンウォーターを利用し、大きくなってからグリーンウォーター以外の水槽へ移し替えるのが良いでしょう。
グリーンウォーターにならない!
ずいぶん前にグリーンウォーターを作ってみようと試みました。
その時に調べたグリーンウォーターの作り方は、飼育水とカルキ抜きした水を混ぜ、メダカエサの粉末を適量投入し外で放置するといったもの。
その通りの水を作って外で一週間ぐらい放置してみました。
結局「できない!水は透明なまま。虫の死骸だけはたくさん浮かんでる!」といった状態でうまくいきませんでした。
思い当たる失敗の原因はこんな点。
- グリーンウォーターの種となる飼育水がキレイすぎる(植物性プランクトンが少ない)
- 養分が足りない
- 日照が足りない
グリーンウォーターは植物性プランクトンが大量に発生している状態なので、それらが大発生しない条件がそろってしまうと何日外に放置しても作れないのだと思います。
簡単なグリーンウォーターの作り方
生クロレラをAmazonなどで買ってくる
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生クロレラとかいうのが売っていて、これを混ぜるだけでもすぐ完成するとのこと。
簡単ですね。
でも簡単すぎてロマンがない。
やっぱり、自分で作ってみたい。
おすすめ:ハイポネックスを利用
いろいろググってみた結果、ハイポネックスを入れて作成するというやり方がありました。
実践した結果、出来ます!
これがオススメです。
3日ぐらいできれいな緑色になります。
ハイポネックスはホームセンターで700円ぐらいで売っています。
今までのそこそこの苦労が一発で解決しました。
一応、出来上がったグリーンウォーターをメダカのいる水槽に入れてみましたが、特に異常もなく元気でしたので問題はなさそうです。
作り方
準備するもの:
バケツ1つ ハイポネックスをキャップ半分杯 飼育水コップ1杯ぐらい カルキ抜き水
作り方:
バケツに2Lぐらいのカルキ抜きした水、コップ1杯の飼育水、ハイポネックスキャップ半分杯を入れてよく混ぜる。
青い水になってしまいます。
大丈夫か?と思いますが問題ないです。
日当たりのよい場所に移動させ、よく日光を当てます。
移動させやすい小さめのバケツでの作成をおすすめします。
そして気付いたときに木の棒とかでまぜる。
空気をいれる感じで。
3日から4日ほど待つとこんな感じに出来上がります。

完成した後、しっかりPSB(バクテリア剤)も追加投入します。
メダカ稚魚はこの水を利用して育てていきます。
もちろん、稚魚だけでなく成魚のメダカにも利用できます。
ちなみにメダカの生き餌となるミジンコを増やすにもグリーンウォーターがいいらしいです。
ミジンコの採取、増やし方のチャレンジもしていますのでこちらもぜひ→田んぼの土からミジンコを採取 メダカに生きたエサをあげたい!
グリーンウォーターを利用していくときの注意点
1.出来上がったグリーンウォーターは薄めて使う
グリーンウォーターは濃すぎると、夜に水槽の中の酸素を大量消費してメダカなどが酸欠になることがあります。
飼育予定の水に混ぜて薄め、水底に潜った稚魚がしっかり見える程度の濃さで利用していきます。
グリーンウォーターが水槽の中で自然に濃くなってしまったら、水替え、足し水などで薄めましょう。
2.オリやヘドロが発生したら掃除
グリーンウォーターを利用していると、水槽の底にオリやヘドロのようなものが発生することがあります。
屋外で利用していると雨上がりに特に多いです。
ググってみたところ、植物性プランクトンの死骸のようなものらしい。
これが貯まってくるとメダカにはかなり有害になります。
定期的にスポイトやプロホースで清掃、水替え掃除をしてあげることで対策できます。
まとめ
液体肥料であるハイポネックスを使えば、グリーンウォーターは簡単に大量生産できます。
あまったハイポネックスは水草を育てるなどで有効利用することもできますので、アクアリウムをする上でも無駄にはなりません。
ハイポネックスを利用してグリーンウォーターを作成することをオススメします。
ただ、こんな風に簡単に作成できてしまうと、今度は質のいいグリーンウォーターを作ってみたくなる衝動にかられます。
どこの馬の骨ともわからない植物プランクトンではなく、生クロレラ買って培養してみようか・・・。
悩みます・・・。
いずれは、ハイポネックスグリーンウォーターと生クロレラグリーンウォーターの違いを比較してみたいものです。
出来上がったグリーンウォーターは稚魚育成にも成魚飼育にも利用できます。
濃くなりすぎないよう調整しつつオリの掃除にも注意していけば、メダカ飼育にかなり有効に利用できるかと思います。
実際に利用してメダカ稚魚を育成してみた記録はこちら→メダカの産卵から3週間で稚魚誕生!メダカをうまく育てる備忘録
以上「【3日で出来ます】簡単なメダカ水槽のグリーンウォーターの作り方」でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では。