
ホームセンターのペット、アクアリウムコーナーに入るとすぐに目に入るGEXの水槽。
そして、GEXの水槽を購入するともれなくついてくる外掛けスリムフィルターS。
メダカ飼育の強い味方、それがGEXスリムフィルターS。
でも、この外掛けフィルター、交換ろ材のパックは使い捨てで2週間から1か月で交換が必要になります。
最初は便利に感じますが、都度購入が必要で交換自体もめんどくさくなりがち。
さらに、ろ材パックの交換のたびに増えて住み着いたバクテリアも捨ててしまいますので生物ろ過の性能低下が心配になります。
なにか手がかからず、コストも削減できるいい方法はないものか?
いろいろ試行錯誤してみました。
その結果、GEX水槽に付属してくるスリムフィルターは簡単な改造で、ろ材パック交換不要の使いやすい生物ろ過フィルターに変更可能と判明。
水槽の外掛けフィルターの交換ろ材の購入や交換がわずらわしいとお考えでしたら、改造してみるのもいいですよ。
具体的な改造方法と使用した結果もあわせて記載していますので、ぜひ一度読んでみてください。
スリムフィルターを改造するとこんな効果
改造して使用した結果はこんな感じです。
- ろ材パックを交換する必要がないのでバクテリアがリセットされず水質も安定しやすい
- 生物ろ過の性能はさがらない
- ろ材パックの定期交換をしないで済むようになったので低コスト
改造スリムフィルターの材料と設計
スホリンさんのYoutube動画を参考に、最初に流動フィルターを利用した改造をほどこしてみました。
これが非常に効果的でかなり長く利用をしていました。
ただし清掃やメンテナンスの時、流動ろ材の処理その他に少々手がかかるので追加で改造しています。
改造スリムフィルターの材料
- 厚さ1mmのプラバン×1枚
- 園芸ネット×1枚
- グルーガン
- ボール、リングのろ材(寿工芸のダブルバイオが量と形値段ともに最適で超オススメ)
- ウールマット少々
ほぼホームセンターで手に入ります。
プラバン、園芸ネットは100均でも売ってます。

改造スリムフィルターの設計
スリムフィルターの開いたスペースにボールろ材、リングろ材を詰め、排水口にウールマットを置くことで物理ろ過します。
スリムフィルター内を間仕切りすることで、水の流れがこんな風になります。


改造スリムフィルターの作り方
1.プラバンと園芸ネットを切ります。
一部スホリンさんの図面を参考にしています。
こんな感じのパーツを作ります。
- プラバンの幅5.7cm、高さ14cm 下底の中央に幅2.2cm、高さ1cmの切込み
- 園芸ネットの幅5.7cm、高さ13cm
- プラバンの幅5.5cm、高さ7cm
- 園芸ネットの幅5.7cm、高さ13cm

2.1で作った幅5.5cmの園芸ネットとプラバンだけをグルーガンで接着します。

3.作ったパーツをスリムフィルターに差し込みます。
4.ろ材を入れていきます。

5.スリムフィルターの排水口はウールマットをセットして完了。

6.スリムフィルターを動かして水を回しながらバクテリア剤を投入。

改造後の使用感、水質調査、その他注意点
最初、作るのに手間がかかります。
でも一度作ってしまうと2~3か月に一度の清掃だけです。
ろ材は半年の交換を推奨されていますが、カルキ抜きした水で軽く洗ってから新品をつぎ足し交換しています。
排水口のウールマットは黒ずんでくるので、気になるようでしたら新しいものに交換します。
水質の調査結果
改造したスリムフィルターを使用して1週間経過した時の水質の試験結果はこちら。
テトラテスト 6IN1試験紙を使用しています。

少し一番上の硝酸塩の濃さが気になりますが、テトラの試験紙の結果では水質は正常範囲でした。
追記:その後半年以上使用していますが、水質に異常もなく飼育しているメダカも健康です。
注意点と補強
取水量は最低にして運用していれば問題はありませんが、取水量を多くすると、想定した水の流れにならず取水口から排水口に水が通りぬけてしまいます。

気になるようでしたら、取水口と第一隔壁の上部だけでもプラバン差し込んで補強しておくといいです。
まとめ
メーカーが推奨しているわけではありませんので、自己責任となります。
しかし、コストパフォーマンスもいいのでスリムフィルターの改造オススメです。
ろ材パックの交換で住み着いたバクテリアを捨てる必要もなく、清掃後は大きなろ過性能の低下も感じないので、引き続き運用していく予定です。
よかったら参考にしてみてください。
以上、「GEXスリムフィルターSの改造 ろ材パックの交換が不要に!」でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
では、また。